ヴォロス二日目
2011 / 03 / 27 ( Sun )
※2010年12月22日~2011年1月11日までのギリシャの旅の記録です。

1/5 水
7:00 起床。
※以下、旅とは直接関係ない話しですが。。。
普段はハード・コンタクトレンズを装用している私、旅では使い捨てソフトレンズを持参します。
この日もサクサク仕度していたつもりが、左目にレンズがのっていません。
机にも床にも着ている服にも、レンズは見当たりません。ということは、目の中でずれている?
そう思うと左目に違和感を覚えなくもない。必死で目の端を見て「これ、レンズかなあ?」
グリグリ触ってみると、動いているような気もします。でも中央までは来ません。涙
放っておいたら動くのかしら?いや、乾いてしまったら、貼り付いてそのままだよね?
異国で眼科に行くなんて嫌だよ~、と何とか動いてくれないかと四苦八苦するも事態は変わらず。
左目は充血し、半泣きになってふと見た足元に。「あ、レンズ。。。」
最初は確かに床にはなかったので、私が動いているうちにどこからか落ちたのだと思うのですが。
良かった。。。でも私がグリグリしたのは一体。。。ひえっ。
これでロスした時間は20分。うう。

気を取り直し、ホテルのフロント横の朝食スペースへ。
ビュッフェではなく、スタッフに依頼をして、トレイにのせた朝食をサーブしてもらうスタイル。
温かいパン、ハム、チーズ、ゆで卵、パウンド・ケーキというシンプルな内容。
食べきれなかったパウンド・ケーキ一切れと、壁際のテーブルに置いてあったクラビエデス二個を
持ち帰り。

9:20 バス・ターミナルに向かい、10:00発のマクリニッツァ行きのチケットを購入。1.6ユーロ。
乗り場に停車中のバスの行き先はまだ表示されていないので、周辺をぷらぷら。
9:50になってバスのフロントに「ΜΑΚΡ/ΙΣΑ」という表示が出たので、ドライバーに確認し乗車。
他に誰も乗ってこないので「貸し切り?」と思いきや、ギリギリになって乗りこむ人あり。
結局、乗客6人で出発。チケットには席番号も記されていますが、この人数なので適当っぽい。
ターミナルを出てしばらくは、店も並ぶ街中の通りを走るので、その間は人の乗り降りがあります。
ヴォロス_バス・ターミナル

20分位走ると、バスは登り坂へ。S字カーブも多くなります。
景色が良い!だんだん雲が消えてきました。
マクリニッツァへ向かう車窓

10:45 マクリニッツァ(μακρυνίτσα )到着。→ 公式サイト
バスはすぐに折り返し、ヴォロスへ戻って行きました。
山の中の空気です。大きく伸びをしたくなる気持ちよさ。
マクリニッツァ

バス停付近で写真を撮っていたら、「Sorry~~!!」と叫ぶ男性の声。
何事かと思って見まわすと、やや離れたところにいたギリシャ人カップルが私を呼んでいます。
「僕とガールフレンドの写真を撮ってくれるかな?」
渡された彼女の携帯電話で撮ってあげましたよ。「こっちは逆光だから、ずれた方がいいよ」とか、
「自然の中がいいから、この看板は入れないで欲しいなあ」とか、私と男性であれこれ言いながら。
やたら明るい男性と、スタイル抜群の彼女でありました。

二人と別れ、写真を撮りながら道を上って行きます。
ジャムや蜂蜜、シロップ漬けの果物のビンが並ぶお店が並びます。かわいいな。
マクリニッツァの店

観光客らしき姿の人は多いのですが、聞こえてくるのはギリシャ語ばかりです。
マクリニッツァ_広場へ向かう通り
マクリニッツァからの眺め
マクリニッツァの伝統建築 (3) マクリニッツァの伝統建築 (2) マクリニッツァの伝統建築 マクリニッツァ (2)

広場と思われるところに出ると、犬と数匹の猫がのんびりしていました。
マクリニッツァの広場
マクリニッツァの広場そばの猫さん マクリニッツァ_広場そばの猫さん マクリニッツァ_ざっくりした案内図 ←ざっくりとした案内図
「information」の標識があるので行ってみましたが、PCが1台置いてあるだけ。
(タッチパネルで案内を見ることは出来ます)
マクリニッツァ_インフォメーション

広場からさらに上に向かう道があったので進んでみると、観光用ではなく一般の道のようです。
何もないなら引き返そうかな、と思っていたら、猫さん発見!しかも数匹。
マクリニッツァの猫さん マクリニッツァの猫さん (2)

近づこうと脇に入る細い道を上ったら、前方の家から初老の男性が出てきました。
「あなたの猫ですか?」とギリシャ語で尋ねたら、男性は猫を見渡し「さて?どうだったかな」という表情。
猫について答えるかわりに、私が戻りかけた道を差して「あの道をお行き」と言います。
その道は何もないから引き返そうと思ったんだけどな。
以下、私のおぼつかないギリシャ語理解力をフルにして聞き取ったところ、
「あの道をまっすぐ行くと車が通る道に出る。その道を上に上に進んで右に曲がると修道院、ブラニ(?)、さらに下に下に行くと駐車場、最後に広場に着く」
「わかったかい?」「ん~、少し?(λίγο)」
少しじゃだめだ、と言わんばかりに、男性はアクションを交えて説明を繰り返す。
「わかったかい?」「ハイ、わかりました!」
「わかった」って言ったのに、男性、今度は足元の石に図を書き始めました。
とりあえず男性の説明を私も繰り返します。「右に行くと」「右」「修道院で」「修道院があるんですね」
「わかったかい?」「わかりました!ありがとう!」「ブラボー」。。。

というわけで、引き返そうと思った道を、(仕方なく)進んでいきます。
マクリニッツァ (3)
完全に山の中。
男性が「上に上に」「下に下に」を連発していたのが気にかかる。どれだけ上り下りするんだろ?
マクリニッツァ_修道院に降りる道で 左に見えるのが修道院への道。

途中、番犬に吠えられたり、脇に入る小道があって迷ったりしたものの、どうにか修道院に到着。
マクリニッツァ_聖ゲラシモス修道院

聖ゲラシモス修道院。木材をふんだんに使った暖かみのある建物です。これは宿坊なのかな?
マクリニッツァ_聖ゲラシモス修道院 (2)

庭の中央部分にある教会(礼拝堂)の入り口を眺めていたら、中から年配の修道女が出てきました。
マクリニッツァ_聖ゲラシモス修道院 (3)
私に何か話しかけてくれるのですが、さっぱり?
と、入り口横の小部屋(ベッドと簡易なキッチンが見えました)から、ゴム・ウエストのスカートを
持ってきました。ラベンダー色でカットソー素材。ああ、「これを着用しなさい」と言っているのか。
ギリシャの修道院は服装に厳しく、肩出し、女性のパンツやスラックス、男性のショート・パンツなどでの内部見学はNGのことも多くあります。
女性の場合、今回のように修道院で用意したスカートや、大きい布を貸し出すところもあります。

さて、借りたスカートをパンツの上に着用し、教会内へ。
狭い空間ですが、青系のイコンが見事です。キレイだな~。
奥の部屋にもイコンがいっぱい。こちらは別の入り口があるため、光が入り明るい場所です。
後から入ってきた修道女に「ωραία(素晴らしいです)」と言うと、何かたくさん話してくれます。
でも、でも、わからない。。。仕草から「イコンの前で十字を切って」と言っているように思えたので、
修道女と同じように十字を切ります。
最初の部屋に戻り、「天井画の写真を撮ってもいい?」と尋ねたら返事は「Όχι(No)」でした。
促されて外へ出て、スカートを返すとルクミ(ロクミ)をくれました。「私が作った」らしいです。
どこから来たの?一人で旅しているの?といった、簡単な内容をギリシャ語で会話。
はあ~。こういうのは慣れていても、難しい話は全然ダメ。情けない。
礼を言うと、修道女は戸締りをして去って行きました。見学時間終了なのかな?

教会前をぷらぷらしていたら、カワイイ男の子がやって来て何か叫びます。
近づいてみると、さらに何か話しかけます。
私「わからないので、ゆっくり話してもらえますか?」
以下、少しずつ区切って話す男の子の言葉を、すぐ私も繰り返してみます。
※聞き取ったままを書いていますので、正しいギリシャ語とは限りません。悪しからず。
「Θέλετε 」「Θέλετε 」
「για να」「για να」
「προξενήσετε」「προξενήσετε、、、ん?Τι θημαινει ‘προξενήσετε’」(προξενήσετεって
何て意味です?)」
男の子は「待っていて」という仕草をすると、建物内へ。
ですが、中から会話が途切れ途切れに聞こえてくるものの、誰かが出てくる気配はありません。
しばらく待ってみましたが立ち去ることに。
到着した時とは違う入り口から出る時に振り向いたら、私を案内してくれた修道女と、男性が建物から
出てくるのが見えました。
思い直して再度、修道院の敷地に入りましたが、もう二人の姿はありませんでした。

森の中の道をすたすたと下っていくと「ΙΕΡΟΣ ΝΑΟΣ ΚΟΙΜΗΣΜΟΣ ΘΕΟΤΟΚΟΥ」の文字。
ギリシャ正教でも聖母被昇天教会、と訳して良かったかな?
教会の敷地へ続く小道から、姿勢の良い、渋いハンサムなパパス(司祭)が出てきたので、
「ヤーサス」と挨拶。思わず頭までぺこりと下げちゃいました。
パパスは「ヒェレテ」と良い声で返してくれました。
教会内部には入れませんでしたが、手入れが行き届いているという印象を受けます。
事実、若い女性がせっせと庭掃除をしていました。 ↓ いくつかある建物の一つ。
マクリニッツァ_聖母被昇天教会

さらに下って駐車場へ。たくさんの車が停まっています。さらに進むと広場に戻って来ました。
歩き回ったし昼食にしよう。
最初に入った店では先客が7、8人のグループで、唯一らしいホール担当者は彼らにかかりっきり。
メニューを説明していて、当分終わりそうにない気配。私が入って来たことすら気付いてない様子。
仕方なく、別の店を探します。
食べたいのはピリオ地方の名物「スペツォファイ(スペゾファイ)」σπετζοφάϊ。
スパイシーなソーセージの煮込み料理です。
名物だからどの店でもあるだろうと、「レオニダス」という店に入りました。
※マクリニッツァは、タベルナよりカフェや土産物屋さんが多いような気がします。
こぢんまりした、ローカルっぽい店です。先客は地元っぽい初老男性の二人組。
メニューには英語表記もありました。
マクリニッツァ_レオニダスにて

オーダーしたものと会計は以下の通り。合計11.77ユーロ。お釣りの端数を置いて12を支払い。

メリザノサラダ 2.5
スペツォファイ 8.5
Tax 0.77 (7%)
※オーダー時に「飲み物はネラキ(水)でいい?」と聞かれ、「ネ(ハイ)」と答えたところ、
 プソミも水(デキャンタ入り)も加算はありませんでした。

料理はすぐに運ばれてきました。予想通りの味で満足です。スペツォファイのオイルが多いかな?
レオニダスのスペツォファイ
先客の初老男性二人組はとっくに食べ終わっていますが、店の人も加わりお喋りが終わりません。
何だかゆるい感じのお店で居心地が良いです。

他にお客さんが入って来ないので心配だったんですが、私が出る頃に数組入って来てホッ。
さり気なく店を出ようとしたのですが、気付いたスタッフが手を挙げて挨拶してくれました。
お店の写真を撮り忘れて残念~。

15:15発のバスに乗るためバス停へ。空は明るいのにポツポツと雨が落ちてきました。
道の途中にあった待合所(でもバス停からは離れている。。。)で雨宿り。

バスは時間通りに到着したものの、全員がドライバーからチケットを買う(レシートをもらう)ので
けっこう手間がかかります。それでも発車したのは15:20。ギリシャのバスは正確です。

ターミナルでは、乗り場ではなく、ターミナルの入り口でバスを降ろされます。
インフォメーション・センターで資料をもらい、ホテルに戻りました。

部屋ではせっせと旅のノート記入。よく歩いたせいか足がパンパンです。
朝の残りのパウンド・ケーキとクラビエデス(アーモンドが粒のまま入っていた!)を食べたら、
夕食はいらないみたい。
どんどん集まる資料の整理にひとしきり頭を悩ませ、本日は終了。

€€ 会計メモ €€
交通費 バス(ヴォロス⇔マクリニッツァ) 1.6×2
食費  タベルナで外食 12.0
宿泊費 40.0
後日、私のギリシャ語の先生に教えてもらったことを。

マクリニッツアの修道院での男の子の言葉は「προσκυνώ」ではなかろうかと。
(二人称接続法なら να προσοκυνήσετε)
これは英語ならkneel、「ひざまずく」という意味。
教会の前でぷらぷらしていた私を見て、彼は中に入りたいのかと思って声をかけたのではなかろうか、と。
実際に教会内でひざまずくわけではなくても、そういう表現を使ったのかな?という推測。
προξενείο (領事、大使)では意味が通らないしπροξενώだと「何か悪いことでもしたのかなって」なる(?)かもって。
場所を考えたら納得できますね。既に教会内を見学した後なので、立ち去っても問題なかったわけです。
少年も「女性?ああ、もう私が案内したわよ」と修道女に教えてもらったんじゃないかな?
ああ、でもかわいい男の子だったな~。
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コメント


また新しいメニューを知ってしまった…
(またつまらぬものを…調で読んで)

情緒ある素敵なところだねぇ。
私も行ってみたい。

そしてロマンスが書かれた裏ブログのURLは
いつ教えてくれるんですか。

P.S.スペゾファイと日本語入力してぐぐったらフムフムさんのブログしかヒットしなかった。
ギリシャ語で検索してレシピゲットォォォでございます。

by: TOMOKO * 2011/03/28 00:01 * URL [ 編集] | page top↑
★>Tomoちゃん

つまらぬものですが、斬られずにすんだようで。ありがとう。

スペゾファイは「スペツォファイ」の方が発音に近い表記?
「τζ」だから濁った方がいいかなと、ちょっと悩んだけど。
野菜がクタクタに柔らかくて美味しかったよ。
でもやっぱりオイルをもうちょっと控えてもいいかな。

ロマンスって修道院の男の子と?それはちょっと犯罪。。。

by: フムフム * 2011/03/28 00:19 * URL [ 編集] | page top↑
★お腹すいたんで

今から作ってくる!

by: TOMOKO * 2011/03/28 01:34 * URL [ 編集] | page top↑
★Re:お腹すいたんで

>Tomoちゃん
早っ!ちびちゃん達は辛いの大丈夫なのかね?
別の場所でも良いので、結果報告よろしく~。

by: フムフム * 2011/03/28 01:44 * URL [ 編集] | page top↑
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